名古屋オーシャンズの森岡薫選手が、初の自伝を出版する。タイトルは「森岡薫自伝 生まれ変わる力」

森岡選手は、2012年8月2日に日本国籍を取得。その年に行われた2012年FIFAフットサルワールドカップの日本代表として活躍した。2011年、2012のシーズン戦ではMVPと得点王を取っている名実ともに日本のフットサル界を牽引してきた選手だ。

ペルーの日系2世である父とペルー人の母親との間に生まれた森岡選手は、12歳で父親について来日。中学を卒業後高校に進学するも中退。その後は肉体労働に従事するなど過ごしていた。しかし21歳のころ目にした個人フットサルの広告を見て、週末はフットサルの試合に出るようになっていった。

実は記者は、10年くらい前にアマチュア時代の森岡薫選手を見たことがある。それは南米系の出身者達が行っていた週末に行われるフットサルの試合開場だった。神奈川県内で働く南米からのきた人たちに交じって、日本人チームも闘っていた。だいたいは小さな地域の体育館。時にはスポンサーがつく大きな試合まで。森岡選手はつねに花形選手だったと記憶しているが、仲間たちと楽しげにプレーする彼の姿とは違い、ストイックに練習を行う厳しい顔があるのだと同じペルー出身の同行者が教えてくれたのを覚えている。

日本社会の中で、必死に居場所を探してもがいている彼が、自分で駆け上がっていた道。その先の今の活躍があるとは、きっと森岡選手自身もその時は思っていなかったのではないだろうか。

初の自伝は、日本のエースとしての森岡薫の活躍ではなく、彼の厳しい半生が丹念に書かれている。不良外国人と呼ばれていた森岡選手が、フットサルに目覚めていく中で、何を思い日本初のプロ選手へとなっていったのか。

裸の森岡薫がここにある。

 

発売日
6月15日(土) 白夜書房

 


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