ペルーとつながる。埼玉県ペルー友好協会が誕生

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埼玉県とペルーを結ぶ「埼玉県ペルー友好協会」の設立総会が、1日さいたま市内にあるラフォーレ清水園で開催された。

埼玉県ペルー友好協会は、長年に渡りペルーの貧困地区にある保育園や障害者施設への支援を行ってきた、NPOアミスタ・ペルー・ニッポンの松本弘二郎理事長を中心に、埼玉県とペルー間の理解や友好を促進するために設立された。設立のきっかけについて「埼玉県はかつてペルーと活発に交流していた時期があります。90年代には、自動車技術や県内の農業技術を学ぶ留学生を多く受け入れていました。近年そうした交流が途絶えていましたが、親日的なペルーと政令都市さいたま市のある埼玉県の交流を促進する協会を作ることで、両国の絆を強くし相互的な成長が期待できること」と、松本副会長は語る。

同協会は、アンデス文明の第一人者であり、ペルーの遺跡発掘の功労者として知られている大貫良夫東京大学名誉教授を顧問に迎え、牧原秀樹衆議院議員が会長を務める。協会の副会長や理事に県内の有力な経済人が名を連ね、同協会活動を後押ししていく。

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設立総会には、駐日ペルー大使館よりアントニオ・マルコ・サンティバニィアス公使とフリオ・カルデナス領事も出席。現在駐日ペルー大使館を中心に、ペルーとのかかわりを持ち活動を行っている民間団体は、一つの公式な連携組織を持って相互協力をしているが、同協会も承認を得たことで今後の活動が高く期待されている。

埼玉県ペルー友好協会では、県内の産業や経済、文化・観光をペルーに紹介し、ペルーの同情報を埼玉県向けに伝えていく。ペルーは安定した経済成長を続けてきており、ウマラ大統領就任後も、積極的に海外からの直接投資を誘致してきている。また中間所得層が大きく成長したことで、ペルーの小売やサービス産業系は、今後ビジネスマーケットとして注目されている。こうしたビジネスチャンスの情報を埼玉県内で共有することも同協会の活動の一つだ。

同協会の副会長と事務局長を兼任する松本弘二郎氏は、これまで豊富な渡秘経験を持ち、現地のペルー日系人やビジネスパーソンらと交流を重ねてきたという。「ペルーが親日国であるのは、移民としてペルーに渡った日本人たちが、ペルー社会に確固たる地位を築いてきたことと、ペルーへの貢献の賜物だ」と松本氏。

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さらに、昨年は日本とペルーの外交140周年という記念する年を迎え、これまでにない両国の新密度が高まっている。日本とペルーは太平洋を挟んで、経済協力をしあってきている国であり、そうした友好機運が高まる中、埼玉県ペルー友好協会が生まれた。

会場では、今後の事業計画が発表され、満場一致で承認。特にインターネットや会報誌を活発に運営し、情報発信をリードしていくという。

埼玉県ペルー友好協会公式サイト

写真:上/会員向けにペルーの情報を伝える松本副会長(兼事務局長) 中/左より3人目からバニィアス公使、カルデナス総領事、大貫顧問 下/会長挨拶を行う牧原会長


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