ミュージックセキュリティーズ株式会社のAbaco小さな農家応援ファンド

Abaco

4月3日、都内にある駐日ペルー大使館にて、ペルーの農業生産者を支援するアバコ貯蓄信用共同組合と提携したミュージックセキュリティーズ株式会社による、「Abaco小さな農家応援ファンド」の記者会見が開かれた。

アバコ貯蓄珍用共同組合(Cooperativa de Ahorro y Cre‘dito ABACO代表取締役:Mr. Jose Claros、ペルー共和国リマ市)とは、1981年にペルーの日系人が立ち上げた貯蓄信用共同組合で、日本に古くからあった頼母子講を元にしたシステムを取り入れている。

特に小規模の農業生産者や事業者向けの融資プログラムを通じて、これまでも運転資金を十分に確保できない生産者への支援で知られている。今回、マイクロファイナンスやセキュリティ被災地応援ファンドなどを事業としている、ミュージックセキュリティーズ株式会社と提携した、「Abaco小さな農家応援ファンド」を立ち上げ、全国から個人による小口の出資を募る。

これまですでにアーティストや、お酒の蔵元、東日本大震災復興などで、マイクロファイナンスの成功事例を重ねてきたミュージックセキュリティー株式会社だが、米州開発銀行の多数国間投資基金(MIF)と連携した「Abaco小さな農家応援ファンド」では、インターネットを使い日本の個人による匿名組合出資を運営管理し、Abacoを通じて、小規模農業生産者や事業者向けの融資原資を提供する。米州開発銀行(IDB)と多数国間投資基金(MIF)は、Abacoに劣後ローンの貸付(五百万米ドル)の貸付が決定している。

「Abaco小さな農家応援ファンド」の概要だが、出資募集総額は51,000,000円。一口31.650円(出資金:3万、取扱手数料1650円)で、募集受付期間は2014年4月15日から9月30日まで。投資家特典としては、ペルーへのスタディーツアーが予定されている。

ペルーのGDPの約10%をしめているのが農業だが、地方の農業生産者は、十分な資金調達をするのが難しく、金融機関からの融資を受けられるのは、全体の10%にも満たない実情がある。「Abaco小さな農家応援ファンド」は、ペルーの小規農家の資金ニーズと日本の個人投資家とのつながりを作ることで、ペルーの農業生産者が安定した価格交渉ができるようにする。


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