アンデス音楽で有名な曲のモデルになったヴァリーチャが逝く

andes valicha

アンデスの民族舞踊でも使われている名曲「Valicha」のモデルになった、ヴァリーチャことヴァレリアナ・ウイルカ・コンドリ(Valeriana Huillca Condori)さんが、18日に103歳の生涯を閉じた。

今週、故郷のクスコ県アコマヨにある墓地に埋葬されたと関係者が報じている。告別式には、市長を始め、多くの人々が参列。
軽快なワイノのリズムに乗った、ペルーでもっとも有名なアンデス音楽の一つ、ヴァリーチャは、悲恋の歴史が隠れている。
この土地に生まれ、その後ジャーナリストとして活躍した、ミゲル・アンジェル・ウルタード・デルガド(1922年生まれ)は、農業に従事するヴァレリアナと恋に落ちた。
しかし、彼女の両親は娘を遠くに行かせてしまい、二人の恋は成就することはなく終わってしまったのだった。
美しい娘だったヴァリーチャへの思いを、忘れることができなかったデルカドによって、永遠の名曲が生まれたのだ。
歌詞は、ケチュア語で書かれており、遠くへいってしまったヴァリーチャがなにをしているのか?どこにいるのかと思いをはせた言葉がつづられている。
ペルーのアンデス音楽では、かならずといっていいほど聞くことができるヴァリーチャ。彼女がどんな思いでこの曲を聞いていたのか、今は知ることもできないが、二人のロマンスは時代を超えて、語り継がれている。

実際のヴァレリアナ・ウイルカ・コンドリさん(スペイン語)

Valicha

ヴァリーチャ歌詞


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