ペルーにおける考古学への功労者として、大貫良夫東京大学名誉教授が表彰

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長年に渡るペルーの考古学発展とアンデスの先史時代の調査と研究に貢献したとして、大貫良夫東京大学名誉教授と関雄二国立民族学博物館研究戦略センター教授に、ペルー文化省より、ペルーへの文化功績について表彰が行われた。

ペルーの8月4日、ペルー国立図書館で開催されていた、泉靖一(東京大学東洋文化研究所元教授)氏の生誕100周年記念シンポジウムにおいて、大貫良夫東京大学名誉教授と関雄二国立民族学博物館研究センター教授に、ダイアナ・アルバレス・カルデロン文化大臣より、ペルーにおける考古学への多大なる功労を評し、文化功労者として表彰された。

泉靖一氏は、文化人類学の第一人者として知られ、昭和35年から東京大学アンデス調査団長を務めた。

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それまで、アンデス文明は、チャビン・デ・ワンタル遺跡が最古のものとされていたが、泉教授が率いる調査団によって、コトシュ遺跡の発掘が行われ、チャビン遺跡よりもさらに古い文明が発見された。

今回表彰を受けた大貫良夫東京大学名誉教授は、泉教授の調査団で発掘に関わり、その後のクントゥル・ワシ遺跡の発掘調査の代表者として遺跡の発掘と研究に従事。

半世紀以上をペルー・アンデスの考古学研究のために貢献し続けてきた。

また、関雄二国立民族学博物館研究戦略センター教授も調査団員として、遺跡の発掘に従事。古代アンデス文明の形成過程の解明や権力の成り立ちの過程研究を発表してきている。

カルデロン文化大臣は、日本のアンデス考古学研究が、謎の多い古代文明を時系列的に解明し、独自の発掘プロジェクトを運営しながら、学術調査の成果を上げると同時に、次の世代に続く研究者の育成、絆の強さなどを高く評価した。

写真上:左よりカルデロン文化大臣、関雄二国立民族学博物館研究戦略センター教授、大貫良夫東京大学名誉教授

写真提供:ペルー文化省


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