KIMONOプロジェクトによるペルーの着物が披露

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イマジン・ワンワールドの「KIMONOプロジェクト」は、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向けて、参加196か国のイメージを着物と帯で制作。その中の一つ、ペルーを紹介する。

 

イマジン・ワンワールドは、「世界は、きっとひとつになれる」をキーワードにして、世界の平和と繁栄のため貢献活動をする団体だ。「KIMONOプロジェクト」は、全国各地の着物作家の手により、オリンピックに参加する196か国の着物と帯を制作。ペルーのものは、米沢織の工房が手掛けた。

写真中央・着物デザイナーの木越まり氏。右、諏訪豪一氏

写真中央・着物デザイナーの木越まり氏。右、諏訪豪一氏

 

その着物と帯は、7月24日に東京・新木場で開催された、ペルー独立記念日を祝うイベント、ペルー・フェスティバル2016で初披露。

ペルーの着物と帯のデザインは、着物デザイナーの木越まり氏。制作は米沢市にある野々花染公房。同工房の諏訪豪一専務が糸を染め、ベテラン職人の須藤梢氏の手によって織られた。

ペルーの着物には、ペルーを代表する遺産、マチュピチュやナスカの地上絵からハチドリ、恵みの象徴である虹がグラデーションされ、天の川や輝く星が複雑に織り込まれている。他の国の着物が「染め」で作られているのに対して、ペルーの着物はすべて織りで制作された。約一年かけて米織の伝統技法を駆使して作られた着物は、見事な輝きでペルーを表現している。

そして、この絵柄をさらに輝かせているのは、同工房による草木染めによる糸だ。ペルー原産のコチニールを使い、赤と黒を染色。そして紅花、黄茜、藍が見事に融合し、作品を完成させている。

着物姿のクリスティーナ夫人

着物姿のクリスティーナ夫人

この着物は、7月28日に東京・ペルー大使館で行われた、ペルー独立記念日のパーティーにて、エスカラ大使夫人が身にまとい、来場者の目を奪った。

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