歓声と花火とともに、ペルーの2013年が始まる

南米ペルーも、大晦日のファンファーレとともに、2013年を迎えた。

ペルーのこの時期は、夏を迎える。家族や友達のグループが、レストランや海岸沿いの宿泊施設に出向いて、カウントダウンパーティーも盛んだ。

静かな除夜の鐘で新年を迎える日本とは正反対に、にぎやかな人々の声が街の中に響き、花火の音と歓声がこだまする。カウントダウンが始まり、新年になるちょうど12時、乾杯と抱擁を祝福する声が、いっそう賑わいをみせる。

ところで、ペルーで行われる大晦日の伝統はなんだろうか。

まず最初に紹介したいのは、カトリックの国らしく、ブドウを12粒、机の下にもぐって食べる。ブドウはキリストの血を意味しているようだが、なぜ机の下かは諸説いろいろあるようだ。

そして、こんなことも、大晦日の夜にはみかける。スーツケースやかばんを持って、家の周りを一周する人たち。これは、新年への願掛けのようなもので、旅行をたくさんしたい人には、効果があるのだとか。

また、願掛けには、小銭を12個人からもらい、それを頭越しに後ろに投げるというのもある。

そして、ユニークなのが、黄色い下着を身に着けて新年を迎えるというもの。大晦日の前になると、街の至るところで、路上の黄色い下着売りを目にする。

朝方まで賑わいが続き、華やかな幕開けとなったペルーの2013年。

2011年にウマラ大統領が誕生して以来、ペルーは南米の中でも経済成長の急先鋒に立とうとしている。自国のブランディング化を成功させ、貿易・観光・投資をカテゴリーに、つぎつぎと外交を打ち立てている。

本年は、ウマラ政権の真骨頂が試される年なのではないだろうか。


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