ペルーのボディーアート演劇パフォーマンス「Rosa Cuchillo」アナ・コレーア公演

ペルーの俳優、パフォーマンスアーティスト、そして演出家を務めるアナ・コレーア(Ana Correa)が、東京・上智大学四谷キャンパスにて公演を行う。

アナ・コレーア(Ana Correa)は、パフォーマンス・アーティストとして活躍すると同時に、教皇庁ペルー・カトリック大学の教員も務めている。リマに生まれた彼女は、1978年より劇団ユヤチカニの活動に参加、従来の演劇スタイルに囚われることないパフォーマンスを提唱。また国内外にて、女性による演劇に関するワークショップも開いてきた。

長年に渡り、ペルーの少数民族が使用する各言語による、子供向けの演劇プロジェクトや病院でのボランティア演劇プロジェクトを行い、2012年には、ペルー文化省より文化功労章を授与されている。

アナ・コレーアが所属する劇団ユニチカニだが、このユニチカニ(Yuyachkani)とは、ペルーのアンデス地方で使われているケチュア語で、「私は覚えている」という意味になる。アンデスの農村や山岳部に暮らす先住民の多くは、スペインからペルーが独立した後も、社会の隅にへと追いやられていることが多い。近代化に必要な資源開発の中で、伝統文化が失われ先住民の生活が大きく変化していく。劇団ユニチカニでは、こうした人々に焦点をあわせ、アンデスに伝わる神聖な儀式と西洋の演劇スタイルを融合した作品を作って発表してきた。

11月19日(日)に、同キャンパスで公開される、「Rosa Cuchillo(ナイフのロサ)は、2009年にペルーの現代作家オスカル・コルチャード氏が発表した小説をベースに作られた、ソロ・パフォーマンスになる。ペルーの内戦で行方不明になった息子を探す、先住民のロサは、やがて死者の世界へとつながっていく。

そして、11月21日(火)には、「Rosa Cuchillo(ナイフのロサ)」についての講演会が開催される。作品の背景になっているペルー内戦についてや、アンデスの民たちが大切にしている神聖な世界を伝えながら、アーティストたちがどのように表現し演劇にしていったのかを語る。

上智大学でのこの二日間は、圧倒的な表現力で、見るものをその世界に連れていってしまうアナ・コレーアの世界に触れ、ラテンアメリカ、アンデスに思いをはせる機会となる。

 

■アナ・コレーア「Rosa Cuchillo」パフォーマンス公演
※日本語字幕あり
[日時] 2017年11月19日(日)17:00-18:30(16:30開場、17:00開演)
[場所] 上智大学四谷キャンパス1号館403教室
[対象者] 学生・教職員・一般
[参加費] 学生(他大含む)・上智学院教職員 無料/学外一般 1千円 (資料代)

■アナ・コレーア講演会実演

[日時] 2017年11月19日(日)17:30-19:30

[場所] 上智大学四谷キャンパス中央図書館

無料予約扶養


[主催] 上智大学グローバル・コンサーン研究所
[共催] 上智大学イベロアメリカ研究所、人権をめぐるラテンアメリカ演劇委員会
[お申し込み] 不要
[お問合わせ] 上智大学グローバル・コンサーン研究所 (Tel)03-3238-3023 (Mail)i-glocon@sophia.ac.jp


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