ペルーで野球教室開催。原前巨人監督らプロOB5人が子供110人を指導

 

ペルー日系人協会設立100周年記念の今年、JICA(国際協力機構)の野球教室がペルーで開催。110人の子どもたちが原辰徳前巨人監督ら日本野球界のOBの指導の下、教室に参加した。

2010年に少年少女を対象とした野球教室「ファンケル・キッズベースボール」で指導している、原辰徳前巨人監督、宮本和知元巨人選手、駒田徳広元巨人選手、西山秀二元広島選手、久保文雄元横浜大洋選手の5人は、11月18日から23<日までペルーを訪問、11月19日、リマ市内のラ・ウニオン総合運動場で野球教室が開かれた。


集まった子供たちは、日本野球を代表するOB選手たちの指導で、キャッチボール、守備、打撃、走塁を学んだ。

南米における日本移住の歴史は、ペルー日系人協会設立よりも以前に始まっており、1899年にペルーへの第1回移民船「佐倉丸」が790人の日本人移住者をペルー・カヤオ港へと運んだ。100年を超える移民の歴史は、慣れない土地での重労働、約束と違う労働条件で大変つらい生活を強いられた中、正直さと勤勉さを忘れず、ペルー社会に根付いていった日本人の歴史だ。

厳しい生活の中、日本人移住者たちの慰めになったのが、野球だったという。野球を通じて人々が集まり、団結しながら戦い、そして交流を続けるために野球は欠かせないものだった。

ペルーに暮らす同胞たちのために、1917年中央日本人協会が誕生。その後1984年、今のペルー日系人協会(APJ)に改称。APJが運営するラ・ウニオン総合運動場(AELU)では、日本式の運動会の開催の他、様々なスポーツ競技が行われているが、野球も日系人の精神を伝えるものとして、大切に継承されてきた。
ペルーでは、南米の国らしくサッカーが人気のスポーツだが、野球も知ることで、運動技能や技術だけではなく、チームワークや礼儀作法を身に着けられると関心が高まっている。ペルーでの野球人口の半数以上は日系人だった時代もあるが、今は日本にゆかりのないペルー人の子どもたちも参加している。

写真提供AELU

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