ハリウッドスターのエドワード・バーンズがペルーの今を痛烈に風刺する映画を撮影

 

映画「プライベート・ライアン」に出演、「彼女は最高」では監督も務めた、ニューヨークの独立系映画で活躍しているハリウッドスターのエドワード・バーンズが、今年ペルーを舞台にした映画「Oliver’s Deal」を撮影するためリマに滞在するようだ。2011年に発表した「ニューリーウエッド(Newlywed)」を約9000ドルの費用で撮りあげたエドワード・バーンズだが、今度の映画「Oliver’s Deal」も、映画資金調達クラウドサイトSeed & Sparkを使い、制作資金を募っている。

ストーリーは、野心的なビジネスマンの米国人オリバー・キャンベルと彼を浮き彫りにする3つのストーリーが絡み合って進行する。

オリバー・キャンベルは、ペルー政府が隠している市民が背負っている長年の債務を使い、土地を得ようとしている長年の友人を助けるためにペルーへと訪れる。

現在ペルーは、勢いのある経済成長を続け、南米でもっとも注目される新興国になろうとしている。

経済協定をつぎつぎと結び、市場開放を進めるペルーの影で、人々の暮らしはどうなっていくのかは、隠れてしまっているようだ。

エドワード・バーンズは、ペルーを「独特な歴史と民衆の壮大な国です。しかし他の発展途上国のような政治腐敗と経済搾取に苦しんだ国でもあり、肥沃な土地には豊かな農作物と資源が眠る国です」と語る。

そして、世界経済をさすときに使われる「グローバリゼーション」という言葉に警鐘を鳴らしているようだ。

「人類は世界的な依存関係を増大させることで、経済的な恩恵を受けています。しかし、その恩恵は一方的に先進国側にもたらされ、グローバリゼーションという言葉は、実は現代の帝国主義を包み隠すオーラのようになっているのではないかと思います」という。

映画は、ペルー政府が係わる国際的な金融取引が、個人生活にどのような影響を与えていくのかを歴史上の出来事を使いながら、痛烈に批判していく。


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