キヌアを使ったペルー料理、マイアミのシェフが最優秀シェフに

米国マイアミにあるペルー系アメリカ人でつくられている商工会議所で、第三回にあたる美食コンテスト「Taste of Peru 2012」が開催された。優勝したのは、キヌアを使ったペルー料理を出した、地元ペルー料理レストランのオーナー、クリスチャン・エンカラーダ氏(CHRISTIAN ENCALADA)。

この「Taste of Peru 2012」は、11月9日から11日に間開かれ、地元のペルー料理レストランのシェフや、海外からもペルー料理の有名シェフが参加する美食の祭典だ。観光関連、ペルー製品、ペルーの食材など100以上のブースが開かれ、ライブイベントの他、最優秀シェフコンテスト、ピスコサワーコンテストが行われる。

クリスチャン・エンカラーダ氏は、地元マイアミにあるペルー料理レストラン、ディビノ・セビーチェ(Divino Ceviche)のオーナーでもある。ペルーにある国際料理学校を首席で卒業。その後スペインの名門ホテルで修行を重ね、さらにペルー料理界の重鎮、ガストン・アクリオ氏の右腕としてキャリアを重ねていった。

マネージメントを行う兄フランクと共にマイアミで、ペルーレストランを開店。伝統的なペルー料理の手法を使い、ジャンルにとらわれない新鮮な食品をペルー料理に組み込ませたペルー・フュージョン料理を得意とする。

今回、彼を最優秀賞へと導いた料理は、アンデスの栄養食品「キヌア」を使った、「Quinoa  with Pollo(キヌアと鶏肉を使った香草風味の炊き込み)/写真上」、「Chaufa with Pollo(キヌアと鶏を使ったペルー風チャーハン)/写真中」、「Quinoa with seafood(キヌアとシーフードの炊き込み)/写真下」の3品だ。

2013年は国際キヌア年として、世界的にキヌアが注目されている。貧困の根絶と食糧栄養安全保障のためにキヌアの普及が、国際連合食糧農業機関(FAO)を中心に行われている。ウマラ大統領妻、ナディン・エレディア・アラルコン夫人は、キヌア大使として、キヌアの普及に努めている。

そうした注目されているキヌアを選んだことと、通常はお米を使う料理をキヌアに変え、さらにペルー料理の味のバラエティーを広めた功績が、今回大いに讃えられる結果となった。

 

レストラン情報 Divino Ceviche

 


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