駐日ペルー・エスカラ大使による 「ペルー日本友好の日」を記念した講演会が開かれる

4月3日の「日本ペルー友好の日」を記念し、東京広尾・ペルー大使館にて、ペルー大使による特別講演会が、日本ペルー協会の主催により行われた。

今年日本は、ペルーと外交140周年記念を迎える。1875年8月21日に、南米で初めて日本と外交を樹立したペルーは、その後も南米初の日本人移住者受け入れ国となった。

1899年2月に日本からさくら丸に乗りペルーを目指した790名の日本人が、同年4月3日に、ペルーカヤオ港に上陸したことから、第一次アラン・ガルシア大統領時代に、

ペルーにおける日系人の貢献を讃えて、二カ国間の友好の日と制定された。

エスカラ駐日ペルー大使による講演会では、ペルーという国の地理的な特徴から日本とペルーの外交の歴史が紹介された。現在ペルーと日本は、貿易や鉱山開発、農産物など経済的な結びつきが大変強い印象がある。

しかし、ペルーの遺跡やナスカの地上絵などの考古学、遺跡の研究発掘について、日本人の研究者が大いにかかわってきたということを、改めてエスカラ大使の講演から知ることができた。

昨年3月には、東京上野の国立科学博物館で、「インカ帝国展~マチュピチュの発見100年」が開催され、全国主要都市を巡回している。このインカ帝国展では、日本初公開のものばかりが展示され、巨大スクリーンを使った3Dスカイビジョンシアターで、

実写とCGで再現したマチュピチュの特別映像を見ることができたこともあり、上野での会期95日間で、総入館者数は45万人を超えた。

「日本人のペルーの歴史に対する深い理解と興味は、二国間の友好のつながりも深くしている」とエスカラ大使。

また、今年は国際キヌア年でもあり、アンデス地域原産のキヌアが、世界の食糧難を改善する食品として注目されているという話題にも、後援会では触れられた。

自然のサプリメントと称されるキヌアは、健康食品として注目を浴びるだけではなく、これからの食糧危機を改善する希望の食品でもある。ウマラ大統領夫人が、キヌア大使として、世界中でキヌアのプロモーションを行っている。

講演会の後は、ペルーを代表する飲み物「ピスコサワー」で乾杯。ペルー料理のセビーチェやデザートが参加者を楽しませた。にぎやかな懇親会では、ペルーギター奏者の第一人者、笹久保信氏による演奏と歌が披露され、開場にアンデスの風を運んだようだった。

写真:上・中 講演を行うエスカラ大使 下・ケチュア語の歌を披露する笹久保信氏

駐日ペルー・エスカラ大使特別講演会 「ペルー日本友好の日に」写真はこちらから

 


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