ラテンアメリカ世界経済フォーラム、開会式にウマラ大統領

4月24日、ペルー・リマで開催されている第8回ラテンアメリカ世界経済フォーラムの開会式で、ウマラ大統領は「ペルーはバランスの取れた健全な経済政策を維持し、持続可能な経済成長とソーシャルインクルージョンを両立させていく」と語った。

また、ペルーがホスト国になったことについて「世界的に影響力のある経済会議がペルーで開催された意義は大きい」と続けた。

さらに「現在重要なのは、経済的な成長が社会に還元させる仕組み作りであり、ソーシャルインクルージョンを可能にする経済政策の確立」だと強調。公共政策を成功させるための、健全な経済基盤の重要性を再度訴えている。

現時点でペルーは、好調な経済成長を維持してきている。公共事業の混乱を整理し、外国からの投資を積極的に誘致させるために、投資に関するセミナーを各国で開催してきている。また、適切なソーシャルインクルージョンを機動させることで、ペルーが抱える貧困や教育格差の問題、雇用問題を解決しようとしている。

こうした事情について、ウマラ大統領は、国の権限と独立性を尊重し、政策を執行させ経済のつまずきを起こさないための法改正を強力に行ってきたことなど、就任してからの成果を説明。さらには、強行な市場介入を行いながら、ソルの安定に努め、ペルーは主要な格付け機関によっても、順当にランクを上げてきている。

ペルー政府の目指すところは、継続した市場開放政策を行いながら、外国資本を多く誘致し、インフラの改善に努め、南米のビジネス拠点としての地位の確立や、貿易等のハブ国として機能していくことにある。

 

しかし、こうしたペルーが脚光を浴びている中、ウマラ大統領が大統領就任後に脱ぎ去ったように見える「ソーシャリスト」しての事情を懸念する声が高まっているのも事実だ。

 


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