ペルー・ウマラ大統領、リマ市内の地下鉄工事視察。1号線工事は来年4月に終了

4月23日にペルー・リマ市で工事が進められている地下鉄工事について、現在ヴィラ・エル・サルバドルからサン・フアン・デ・ルリガンチョ間を走るLine1は、おおよそ65%の工事が完了していると、ウマラ大統領が発表している。

リマ・メトロのLine1の第二セクション工事現場を訪れたウマラ大統領は、鉄道が開通することでこの地域の住民にもたらされる大きな利益を実現させるため、工事は来年の4月には完了するという。
完成後には、ヴィラ・エル・サルバドルとサン・フアン・デ・ルリガンチョ間で、1日約50万人の乗客が利用するようになる。始発から終点までは約45分。
今後も、リマ・メトロの工事計画は拡大方向で進められており、リマ市の東から西へと走るLine2は、今年の工事開始を予定している。ペルーが海外で行っている投資セミナーでも、
リマ市内の公共事業への投資ケースとして、リマ・メトロのLine2が紹介されている。
リマ市の交通渋滞は、大きな社会問題となっており、鉄道網が完成することの経済効果への期待は高い。


地下鉄工事について、最初に着手したのは第一次アラン・ガルシア大統領の時代だったが、その後財政悪化により放置されたままだった。カルロス・パレデス運輸通信大臣は、最初のLine1を完成させるのに25年かかったが、Line2を完成させるのには、2年と計画されていることで、これまでの政府の努力を強調している。
当初は、工期を考えて、地上での鉄道を計画していたが、できるだけ現在の交通に影響を与えないためにも、予算や時間のかかる地下鉄への工事に踏み切ったようだ。今後、Line3 Line4の工事もすでに計画されており、懸案だったリマとカヤオ間のスムースな移動を実現させる。

写真提供:大統領公式報道機関

写真上:工事現場を視察するウマラ大統領

写真中:1号線の第二工事セクション


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