ペルー料理が世界を変える「料理人ガストン・アクリオ」トークイベント開催
10月30日、東京・駐日ペルー大使館のマチュピチュホールにて、「料理人ガストン・アクリオ~美食を超えたおいしい革命」の先行試写会とトークショーが行われた。
11月14日からシアター・イメージフォーラム(東京)で公開される「料理人ガストン・アクリオ」、最近のペルー料理への関心の高さから、その仕掛け人であるガストン・アクリオのドキュメンタリー映画も注目を集めている。
ガストン・アクリオとは一体何者なのか?映画は彼へのインタビューを始め、ガストンをよく知る人物たちへの問いかけでガストンがなにをしているのか、引きずりだしている。
例えば今スーパーフードとして知られる「キヌア」。実際ペルー国内でも、都会に暮らすグルメたちはその存在すら興味を持っていなかった。なぜなら、キヌアはアンデスに暮らす人々のローカルフードであり、美食とは縁のないものだったからだ。しかし今はどうだろう?キヌアは世界から注目される食材であり、その栄養価の素晴らしさは先進国の健康にも寄与している。このキヌアに光を当てたのは、やはりガストン・アクリオの力だったと思う。
ガストン・アクリオの活動はあまりにも有名で、ヒーロー像としてのガストンもすっかり絵になっている。しかし映画はそうした称賛のガストンを映す一方で、苦しむガストンの顔が浮き上がっている。
映画の後のトークショーでは、ペルー人ジャーナリストのマリオ・カストロ氏が、ガストンが他のシェフと際立って違うのは、ペルー料理の後にある文化を改めて引き出したことだと話した。
映画は、東京で公開された後、順次全国公開が予定されている。食を通じて彼が起こしたかった革命の意味が、映画を見た後、心に響くことだろう。
写真上:トークショーのマリオ・カストロ氏
写真中:エスカラ駐日ペルー大使挨拶。
写真下:料理人ガストン・アクリオより