ペルーと愛媛をつなぐ白石とおる衆議院議員を囲む会開催
白石とおる衆議院議員を囲む会が、7日都内のホテルで開催された。
囲む会では、麻生太郎副総理兼財務相、山本公一環境相、塩崎恭久厚生労働相、三菱東京UFJ銀行顧問の永易克典氏、前駐日サウジアラビア大使を務めたアブドゥルアジーズ トルキスターニ閣下、エラルド・エスカラ駐日ペルー大使が出席。白石議員の幅広い交流を知る挨拶が行われた。会の始まりは、白石議員自ら歌うオリジナル曲の「Love Love Love」。歌詞に込めた思いと情熱の通り、会場には温かい歌声が響いた。
さて、白石議員の出身地である愛媛県新居浜市には、「東洋のマチュピチュ」と呼ばれる場所がある。それは日本三大銅山の一つ「別子銅山」の採鉱本部が置かれていた「東平(とうなる)」エリアだ。
別子銅山は、一時代に世界最高の生銅量を上げ、新居浜市の経済だけではなく日本の発展に大きく影響を与えた。現在ではすでに閉山し40年以上経過しているが、当時の繁栄を示す貯鉱庫や外観は、幻想的な雰囲気を作り出し、山中にある風景は天空都市そのもので、マチュピチュの景観に似ており、「東洋のマチュピチュ」にふさわしい場所だ。最近の産業遺産ブームのあおりもあり、このところ知名度が急上昇している。
海外からの投資門戸を広く開き、市場開放を推し進めているペルーにとっても、この視察の意義は大変大きく、地元企業の技術力を海外に波及させ経済拠点にするという計画への一歩となっている。
さらに新居浜市とペルー友好のはじめとして、9月10日から始まるあかがねミュージアムでの「大ペルーアンデス文明展~東洋のマチュピチュの麓にて~」につながる。
この展覧会では、世界遺産のマチュピチュを作ったペルー・アンデスの歴史を紹介し、日本国内では初公開となる、在日ペルー大使館が所蔵する歴史資料パネルや、アンデス・インカの染織品が公開される。また、BIZEN中南米美術館(岡山県・日生)、東京大学総合研究博物館、野外民族博物館リトルワールドの所蔵資料も公開される。ペルーの歴史を知る土器や織物、また発掘されたミイラなどが展示され「東洋のマチュピチュ」のある新居浜市から、ペルー・アンデスに思いをはせる特別な文明展となる。
会期中には、ペルーの伝統音楽や、ペルーの味を味わったり、また伝統織物の実演や、ペルーの民芸品などが販売され、ペルーを丸ごと体験できるイベントが企画されている。
南米の中で一番最初に日本と外交を結んだのは、ペルーであり、日本から移民された人たちの活躍も相まって、ペルーは特に親日派の国だ。多くのつながりが日本とペルーにある中、愛媛県新居浜市というスポットは、熱くそして注目度が高い。
写真上から:麻生太郎副総理兼財務相、中:三菱東京UFJ銀行顧問の永易克典氏 中下1:塩崎恭久厚生労働相 中下2:山本公一環境相 下:エラルド・エスカラ駐日ペルー大使