岸田文雄外務大臣、4月下旬からTPP交渉のため、メキシコ・ペルーを訪問予定

岸田文雄外務大臣が、環太平戦略的経済連携協定(TPP)交渉への参加について、日本の立場を説明するため、4月下旬から5月の上旬にかけて、メキシコやペルーの訪問を計画していると、ペルー国営報道ANDINAが伝えている。

 

現在日本政府は、安倍総理大臣が環太平洋戦略的経済連携協定への交渉参加を表明したことで、すでに交渉に参加している各国と事務レベルや条件などの調整を行っている。

岸田文雄外務大臣は、米国に対して、重要農産品の関税撤廃の例外に向けて、一歩も譲らない交渉をすると表明している。特に農業保護にむけて「防災、観光、食の安全などを考え、国益を守る視点を大事にしたい」と言っている。

ペルーは、2011年にアメリカやオーストラリア、マレーシア、ベトナムと共にTPP加盟交渉国になっており、原加盟国との交渉会合を行っている。

岸田外務大臣は、日本と同じように農産品を関税で保護したいメキシコが、米国などすでに交渉を開始してきたペルーを含む9カ国から、「交渉を打ち切り権利は9カ国のみある」

「すでに参加国で合意した畳分は原則再交渉要求ができない」など、不利な条件受け入れてまで参加した実情を直接知り、日本の交渉戦略を優位にするためにメキシコを訪れるのではないかと考えられる。

また、日本のTPP参加を望み、交渉加盟を行うのならば、サポートしていくと表明していたペルーで、日本有利の支援を交渉していくのではないかと推測される。

 


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