ペルー円借款契約の調印 が行わる。上下水道網の修復や観光振興を通じた地域開発支援へ

1月9日、ペルー共和国の首都リマにある大統領宮殿で、国際協力機構(JICA)とペルー政府間の50億7800万円(リマ首都圏北部上下水道最適化事業Ⅱ)を限度とする円借款貸付契約と29億500万円(アマソナス洲地域開発事業)を限度とする円借款貸付契約の調印が行われた。

リマ首都圏北部上下水道の事業は、現在人口が集中しているリマ首都圏の水資源を改善し、配水管の整備や、二次管網の修復、水道施設の維持や管理調査を行い、上下水道のサービスを向上させる。

また、アマソナス州開発事業は、同州にあるウトゥクバンバ渓谷のインフラ整備を行い、観光振興の基礎を作り、同州の観光事業を向上させるのが目的だ。

自給自足の農業が中心の同州は、貧困率が55%と全国平均の39%を超えており、天然資源などの収入が期待できない同地では、貧困からの脱却が難しい。

しかし、同州には「クエラップ遺跡」や、世界第3位の落差を持つ「ゴクタ滝」など、ウトゥクバン渓谷は観光資源化が期待される場所だ。

円借款資金により、観光客に向けて、遺跡の整備や観光施設の設計、地域住民への観光業への参画などの支援が可能になる。

 

写真上:左から、田中明彦JICA理事長、福川正浩在ペルー国大使、オリャンタ・ウマラ・タッソ大統領、ルイス・カスティージャ経済財政大臣

写真下:調印の様子

写真提供:ペルー共和国大統領広報室

 


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