ナスカ観測塔の活動報告会が都内で開催

ペルー・ナスカの地上絵は、リマから南にむかって400Km離れた海岸沿いとアンデス山脈にはさまれた砂漠地帯にある。紀元前200年から紀元後800年のナスカ文化時代に描かれたものだが、その絵の目的はいまだ謎に包まれている。

株式会社MIRADOR代表田島氏

このナスカの地上絵の発見と研究に生涯をささげた、ドイツ人マリア・ライへ氏の活動がなければ、地上絵は生活道路の元、車の走行などで踏み荒らされていたことだろう。ライへ氏は、私財をなげうって観測塔を設立したが、近年は観測塔の老朽化が進んでいたのだった。

この文化的歴史的に重要な遺産を保護するため、田島陽志氏(株式会社MIRADOR代表)は、ナスカ地上絵の研究保護活動支援を行ってきており、地上絵観測塔建設プロジェクトをスタートさせ、2018年12月に、高さ18M、最大収容人数25人の観測塔を完成させた。その活動報告が、12月10日に都内の在日ペルー大使館で開催された。

日本ペルー協会会長大貫良夫東京大学名誉教授

会場には、日本ペルー協会会長大貫良夫東京大学名誉教授をはじめとし、日本ペルー協会事務局長奥村邦夫氏、専修大学学生関係者、駐日ペルー大使館アレハンドロ・イダルゴ二等書記官が出席した。報告会では、ペルー現地での観測塔についてのこれまでの経過報告のほか、2023年ペルー日本の修好150周年記念事業に向けた議論が活発に行われた。

動画提供協力:奥村邦夫(日本ペルー協会事務局長)

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