ペルー地域の救急医療向上に救急車増加
ペルー政府は、保健省が提供するモバイル・ヘルス・ケアシステム(SAMU)に、149台の救急車を用意し、今月21日に引き渡しのための式典を執り行った。
モバイル・ヘルス・ケアシステム(SAMU)は、包括的な地域医療サービスを提供するために、医療専門家や医師、救急医療等の訓練した救急員で構成されている。特に農村地区など地理的に、移動が困難な地域や貧困地区など医療が届きにくいところに暮らす人たちに対する、医療サービスの向上を担うための活動を行っている。
救急車の大幅な導入については、ウマラ政権が掲げる社会包摂を実現する政策の一つだ。
特に、救急車は、天候が激しくかわる地域や舗装されていない道で使用に対応できる車体が選ばれ、農村地域の救急医療向上を目指す。
「ペルーの緊急医療体制は、救急車の出動も含めて、南米一を目指す」と、ウマラ大統領は式典で語った。
救急車導入も含めた事業には、1595万米ドルの予算が充てられている。
写真提供:大統領公式報道機関