ペルーからアジア圏に向けての輸出、4年間で82%増

ペルーの輸出や観光振興を行う貿易観光庁PromPeruが3月26日発表した報告書によれば、2008年から20012年の間に、アジア向けの輸出は82%増加している。

PromPeruのディレクター、ルイス・トレス氏は「輸出が伸びているのは非伝統産品分野で、昨年から比べると11%の増加を見せている」と語った。

 

2012年度のアジア向けの輸出は、非伝統産品の分野が伸びたが、伝統産品も9%輸出が拡大している。関係筋によれば、ペルーからアジア市場に向けての輸出は、今後10年間でさらに成長傾向にあり、ペルーの輸出総額の29%をカバーするようになる。少なくとも132億ドル以上の輸出高になっていくだろうと予測され、アンデス地域の国々は、ますますアジア市場を意識した経済政策を必要とするという見方が主流になっている。

PromPeruのトレス氏は、貿易関連のフォーラムでも「アジア市場はペルーにとって、ビジネスを行う上で大きなチャンスと市場拡大を実現する場でもある。世界のGDPのうち約56%をアジア諸国がカバーしており、さらに36億人の人口を抱えている」と伝えている。

20012年に枠組み協定が署名された太平洋同盟(Alianza del Pacifico)は、メキシコ、コロンビア、ペルー、チリによって構成されており、加盟国の経済統合を進めアジア太平洋地域との政治経済関係を強化するために作られているが、ペルーはFTAの締結を積極的に進め、今後もアジアマーケットを意識した輸出で、外需拡大を図りたいようだ。

 


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