6月21日夜6時半テレビ東京「世界ナゼそこに?日本人」南米ペルーにスラム街に住む女性を救う 日本人女性がいた
ペルー・リマ首都圏カラバイヨ市ロスアンへレス地区にある、100%アルパカ毛糸を使いニット製品を作っている女性たちのグループを立ち上げ、生活向上支援をしている日本人女性がいる。
世界のへき地で暮らす日本人を紹介するドキュメンタリー番組、6月21日テレビ東京「世界ナゼそこに?日本人」でその姿が紹介される。
女性の名前は鏑木玲子(かぶらき れいこ)さん。鏑木さんは当地で暮らす女性たちの生活を向上させるための団体「Mujeress Unidas(ムへレスウニダス)」の代表を務める。この地域は都会の豊かさを求めて地方からやってきた人たちのスラム街だ。砂埃が舞い荒れた急斜面に建つ家は、家というよりも小屋のようだ。経済成長が著しいペルーだが、貧困による格差社会も現実にまだある。多くの人たちは日雇いの仕事に従事し、その日暮らしを余儀なくされる。
ここに暮らす。ムヘレウニダスの女性たちに、アルパカの毛糸を使い、ニット製品を作ったり刺繍で飾られた小物を作るための指導を鏑木さんはおこなってきた。彼女たちが作った商品は、ペルー国内や海外で開かれるイベント等で販売される。その売上は女性たちの賃金になり、さらに地域の環境を整備し衛生状態などを改善するために使われる。
鏑木さんの夫は、2006年に亡くなった李鍾郁(Lee Jong-wook)氏。李氏はWHO元事務局長として活躍したことで知られている。鏑木さんは大学を卒業した後、韓国でハンセン病患者施設でボランティアを行い、そこで李氏と出会ったという。そうした経験を生かし、ペルー・リマで貧困地域の保健衛生活動をしているNGO、Socios en Salud (ソシオス エン サルー)でボランティアを始め、そこから、Mujeres Unidas(ムへレス ウニダス)が作られた。
リマ市近郊の貧困地区には、十分な交通手段もなく、子どもを預けて母親が安心して働ける施設がほとんどなのが現状だ。地域で暮らしながら現金収入を得ることができるこのMujeres Unidas(ムへレス ウニダス)は、そうした問題を受け止めている。
彼女たちが作る高品質なハンドメイドのアルパカ製品は、日本国内でも販売されており、一度手に取ると、その風合いのやわらかさと温かさに魅了される。
参加している女性たちは、自分たちの手で貧困の状況から立ち上がろうとしている。一日の食事も満足に取れない子ども、医療が十分にうけられない状況、水や電気もなく、水は高いお金を出して、買いにいかなくてはいけない生活。多くの苦難を乗り越えて、
Mujeres Unidas(ムへレス ウニダス)の活動は続いている。
放送日:6月21日(金) テレビ東京 夜6時半より
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